第126章 彼女に近づいてもいいのだろうか

翡翠のペンダントは、流れるような曲線を生かした上品な意匠だった。質は澄みきっていて、緑の奥にほのかな青が差す。指先で触れると、ひやりと冷たく、肌を撫でるようにきめ細かく滑らか。

一目で分かる。並の品ではない。

南雲玲奈は、思わずためらった。

先に口を開いたのは小泉大輔だった。

「これは数年前、たまたま東南アジアのほうで手に入れた。色は悪くないが、大した価値はないよ。いちばんの特徴は、冬は温かくて夏は涼しいところだ。気持ちを落ち着かせる働きもある。肌身につけると、より効く」

南雲玲奈は、内心で可笑しくなった。

玉のことは詳しくない。けれど、見る目くらいはある。

これはどう見ても翡...

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